2020年度のDAFDAF基金支援報告 (2020/4/1~2021/3/31)

Activity Report

2020年度のDAFDAF基金支援報告
(2020/4/1~2021/3/31)

大地を守る会のDAFDAF基金は、海外の交流先 である生産者や農業団体の技術や 生活の向上を支援し、それぞれの 地域の環境と伝統文化を守り育てる有機農業を振興するため、 2006年に大地を守る会が設立した基金です

フィリピン・ミンダナオ地震被災地復興支援

2019年10月、「バランゴンバナナ」の産地の一つであるフィリピンのミンダナオ島コタバト州マキララ町付近を震源とする大きな地震が3度続けて起こりました。その後も、余震が数多く発生し、特にバランゴンバナナの生産地と同地域の出荷団体があるマキララ町では10万人が被災し、多くの建物が全半壊するとともに、土砂崩れ、地割れ、液状化現象など甚大な被害が発生しました。

建設は現地の住民が担っています

幸いバランゴンバナナの生産者・関係者には死者は出ていませんが、怪我人が出たり、 事務所や研修棟などは全壊、スタッフや生産者の家屋も被害に遭い、テントなどでの避難生活を送っていました。
復興支援として、大地を守る会のDAFDAF基金より561,000円をミンダナオ島のバランゴンバナナ出荷責任団体であるドンボスコ財団に寄付し、仮設住宅用の材料の購入、建設費に充てていただきました。

コロナ禍のパレスチナ自治区の農民支援

パレスチナ自治区に接するイスラエルは、新型コロナウイルス感染者数が増える中、“コロナ対策”を強化。食料や生活用品をイスラエルから購入する状況にあったパレスチナ自治区の人々は、ヨルダン川西岸地区内の検問所が封鎖されるなどしたため物流が滞り、物資不足となりました。また、畑や職場に行くなど以前から制限されていた日常的な移動もさらに厳しくなりました。

皆で協力して乗り越えていけるような社会を

農民支援として、大地を守る会のDAFDAF基金より、オリーブオイルの出荷団体であるUAWC(パレスチナ農業委員会)、同パレスチナの農業支援団体であるPARCにそれぞれ100,000円ずつ、計200,000円を寄付いたしました。
寄付金は、コロナ禍の中で農民の自給を促進するために、野菜の苗、消毒液や石鹸などの衛生キットの購入に充てられ、農家に配布されました。 
パレスチナ自治区では「100万本の野菜の苗を植えようキャンペーン」が展開され、町の人々は庭や屋上、空き地など空間があればどこにでも工夫して菜園を作っています。

PAGE TOP