【ご報告】
買い物困難者を支援する移動スーパー〈とくし丸〉
令和6年能登半島地震・被災地支援についての総括レポート

 令和6年能登半島地震及び、令和6年9月奥能登豪雨の被害にあわれました全ての皆さまに心よりお見舞いを申し上げます。
 食品のサブスクリプションサービスを提供するオイシックス・ラ・大地株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:高島 宏平)の連結子会社である、株式会社とくし丸(本社:徳島県徳島市、代表取締役社長:新宮 歩、以下「とくし丸」)は、2024年1月1日に発生した能登半島地震において、経済産業省や石川県内の自治体と連携し、能登半島にて移動スーパーとくし丸を通じた救援物品の無償配布を本年1月7日(日)から実施。本年2月からは移動手段を持たない方々や高齢の買い物困難者の方に向け移動販売支援を継続して参りました。
https://www.tokushimaru.jp/noto-support/

移動スーパー〈とくし丸〉とは

 とくし丸は買い物困難者の買い物支援を目的として2012年1月に徳島県で創業。地域密着で移動スーパーとくし丸のサービスを提供し、提携スーパー、販売パートナーと共に事業を推進しています。全国で140社のスーパーと提携し、約1,200台が稼働中で、18万人のお客さまにご利用頂いています。(2024年11月時点)

移動スーパー「とくし丸」車両画像

とくし丸 能登半島地震の被災地支援のタイムライン(2024年1~12月)

1月1日 能登半島地震発生

1月6日 とくし丸本部スタッフが3名現地入り

1月7日 経産省や自治体と連携し、食料、日用品などの物資を被災者へ無償提供 現地のスーパー等で物資を調達し、2~3台で地域の公民館や、自主避難する方々へ配布

1月下旬 被災した現地販売パートナーと共に販売エリアを訪問し、お客さまの安否を確認

2月1日 現地販売パートナーが中心となり、有償での移動販売支援を開始 とくし丸本部が運営費用補填や移動販売支援をサポート

2月11日 オイシックス新潟アルビレックスBCや地元石川の球団野球選手を招いたスポーツ交流イベントを珠洲市の避難所で実施(オイシックス・ラ・大地と共催)

2月27日 総務省消防庁主催「第28回防災まちづくり大賞」で最優秀賞にあたる「総務大臣賞」を受賞

4月10日 輪島市内で地域の方が集えるお花見企画を開催 さくらや抹茶風味のカステラをプレゼント(オイシックス・ラ・大地と共催)

5月1日 こどもの日に合わせ、輪島市内の保育園で鯉のぼりのお菓子をプレゼント 買い物体験のレクリエーションも実施(オイシックス・ラ・大地と共催)

6月28日 ライフライン等の復旧対応や物資の供給などに迅速に対応・協力し、避難所生活や住民生活の改善に貢献した活動が高く評価され、経済産業省より感謝状を授与される

9月中頃 令和6年奥能登豪雨災害が発生。一部の販売パートナーの車両が浸水被害に遭う。

10月1日 豪雨災害後、とくし丸本部からのサポートを再開。代車を手配し、販売を再開

12月  買い物困難者の方々に向け、輪島市、能登町などで移動販売を継続中

移動スーパー「とくし丸」販売風景 移動スーパー「とくし丸」販売風景 移動スーパー「とくし丸」販売風景 移動スーパー「とくし丸」販売風景

地震と豪雨にも屈せず、地域を支え続ける販売パートナー道下さんのコメント

 とくし丸本部の皆さんには、地震後、被災した私を含む3名の販売パートナーと丁寧にコミュニケーションを図ってもらい、一人ひとりの状況に合わせ、生活再建に向けサポートをしていただきました。
 私の販売エリアである輪島市内は地震で様変わりし、お客さまもほとんど避難されていて営業もままならない状況でしたが本部の皆さんがかけつけてくださり、代替拠点店舗の手配と臨時オペレーションの構築や新たな販路の探索などをフォローいただき3月まで伴走してもらい心強かったです。また利益が少なくなった分も金銭的な補填をしてもらったことで、安心して営業活動を再開することができました。9月の豪雨災害でとくし丸車両が浸水してしまった際もとくし丸本部で代車を出してもらい、被災から10日ほどで営業を再開にこぎつけました。2度にわたる災害で助けていただいたことを感謝しています。

 また、義援金をいただいた全国の販売パートナー様、寄付をお寄せいただいた方々にも厚く御礼を申し上げます。
 私自身も、地震で自宅が全壊し仮設住宅で家族5人で暮らす身です。能登半島の復興に向けては、まだまだ先の見えない状況ですが、愛着がある地域の人たちと互いに励まし合いながら、とくし丸を通じ買い物の楽しみを提供できるよう頑張ります。

移動スーパー「とくし丸」販売風景

▲とくし丸 販売パートナー道下さん(ヤスサキ所属)

地域や一人ひとりと共にある支援活動をめざして
とくし丸本部よりコメント

 私たちとくし丸は、地震発生から1週間後に現地に入り、自治体と連携を図り、公民館や自主避難所など小規模な避難所を回って、移動手段を持たない被災者の方々に必要な物資を届けてきました。
 被災地支援で大切にしてきたことは、復旧状況や長引く避難生活の中で刻々と変化する、一人ひとりの異なるニーズを丁寧に聞き取り、応えることです。震災から2週間ほど経過した際の避難所で人気だったのは、イチゴやカットフルーツ、洋生菓子などのスイーツ、揚げ物やお寿司など。ふだん口にするような品々を手にすると日常が戻ってきたような安心感を感じられたようで、思わず涙する方もいらっしゃいました。
 また、被災地の販売パートナーを中心に、地域の移動販売支援を行うことで、販売パートナー自身の生活再建を支援する仕組みづくりにも努めてきました。
 能登半島地震・豪雨で被災地支援にご協力いただいた地域のスーパーマーケット、販売パートナー、自治体など関係者の皆様、そして義援金をお寄せいただいた皆様に、心より感謝申し上げます。能登半島の復興は、まだまだ道半ばです。とくし丸では、今後も能登半島の復興に向けたサポートを継続して参ります。
 そして、この度の被災地支援で微力ながら非常時に地域の支えとなれた経験から、平常時も非常時も地域を支える販売パートナーの更なる募集と、商品の供給を担う各地域のスーパーとの提携を加速させ、さらに稼働台数を増やして地域を支えるインフラを目指す所存です。

移動スーパー「とくし丸」について

 全国47都道府県で1,200台の軽トラックを活用し、約18万人のお客さまに商品をお届けする移動スーパーです(2024年11月時点)。スーパーの超大型化&郊外化で、近所の商店がなくなり、日常の買い物に不自由している人たち、いわゆる「買い物難民(買い物困難者)」が増えてきています。その大半はシニア層です。「買い物」という行為は、生活の中の「お楽しみ」であると考え、シニアのみなさまが現物を「見て・触って・感じて・選んで」本来の「買い物」ができるよう、「移動スーパーとくし丸」が誕生しました。メインのお客さまは80歳前後の女性で、週に2回程度訪問し、その都度販売パートナーがお客さま一人ひとりと目を合わせ、会話し、商品や情報を丁寧にお届けすることが可能です。「おばあちゃんのコンセルジュ」を目指し販売パートナーがお客さまにおすすめしたい商品ばかりを厳選した約400品目、約1,200点もの商品をご提供しています。
【とくし丸HP】 https://www.tokushimaru.jp/

移動スーパー「とくし丸」販売風景 移動スーパー「とくし丸」ロゴ画像

オイシックス・ラ・大地株式会社について

 オイシックス・ラ・大地株式会社(代表:高島宏平)は、「Oisix」「らでぃっしゅぼーや」「大地を守る会」の国内主要ブランドを通じ、安心・安全に配慮した農産物、ミールキットなどの定期宅配サービスを提供しています。子会社の買い物難民向け移動スーパー「とくし丸」や、米国でヴィーガンミールキットを展開する「Purple Carrot」も含め、食のサブスクリプションサービスを広げています。
 当社は、「サステナブルリテール」(持続可能型小売業)として、サブスクリプションモデルによる受注予測や、ふぞろい品の積極活用、家庭での食品廃棄が削減できるミールキットなどを通じ、畑から食卓まで、サプライチェーン全体でフードロスゼロを目指しています。

本リリースに関するお問合せ

  • オイシックス・ラ・大地株式会社 広報:小川
  • TEL:050-5305-0549(直通) E-mail:publicity@oisixradaichi.co.jp
  • (上記内容は断りなく変更される場合があります/最新情報は上記お問合せ先までご連絡ください)
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