安心・安全な農産品や加工食品、ミールキットなどの食品宅配を展開するオイシックス・ラ・大地株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:高島 宏平、以下「当社」)は、運営する「Oisix(おいしっくす)」にて1月9日(木)より、「長兵衛いも(里芋)」の販売をスタートします。
「長兵衛いも」は福島県いわき市で栽培されている在来品種の里芋です。2019年10月、いわき市では台風が直撃したことにより、暴風や大雨で多くの農作物が被害を受けましたが、「長兵衛いも」は生育に影響なく、通常通りの出荷ができました。「長兵衛いも」は今後、自然災害が増える中での農業の安定化のため、生産者や栽培エリアを増やすことを目指しています。当社は商品の販売でサポートします。
福島県いわき市で野菜や米を生産している農家の白石長利さん、江戸時代から続く農家の家系で白石さんの代で8代目になります。2011年の東日本大震災後には、風評被害が広がる中でいち早く農業の復興に取り組み、地域の支援につながる社団法人の立ち上げを実現させ、取引先を震災前よりも増やす等、地域の復興に貢献した経験をもった生産者です。
昨年は全国的に台風被害の多い年となり福島県も大きな被害をうけました。白石さんの畑も暴風や豪雨の影響で収穫ができなくなった野菜も多い中、長年栽培を続けている「長兵衛いも(里芋)」は被害もなく、順調に生育し、出荷できるまでになりました。
▲里芋畑の白石さん
気象庁の資料によると、気候の変動の影響で年々、1時間降水量80mm以上の年間発生回数は増加傾向にあり、台風や豪雨などの頻度が増え、農地への被害も比例して増加している状況です。
昨年の台風では、暴風雨の影響で福島県をはじめ全国的に大きな被害があり、福島県内では、長年続けてきた農業を廃業せざるをえなかった生産者もいました。今後も自然災害が増えることを考え、災害影響の少ない野菜を栽培することは安定的に農業を継続していくための方策の一つと考えられます。
白石さん
「長兵衛いも」は在来品種の里芋です。一般的な里芋に比べ、実が柔らかくて粘りがあり甘味ととろりとした風味が味わえます。いわき市内では約100年前から栽培が続けられてきました。
長兵衛いもの畑の様子
長兵衛いも
オイシックス・ラ・大地株式会社(代表:高島宏平)は、有機・特別栽培野菜、添加物を極力使わない加工食品など安心・安全に配慮した食品の宅配サービスを「Oisix(おいしっくす)」「らでぃっしゅぼーや」「大地を守る会」の3ブランドにて提供しています。「Oisix」では、2013年7月からは必要量の食材とレシピがセットになったミールキット『Kit Oisix』を展開し、累計出荷数が4,000万食(2019年7月末時点)を越え、好評を得ています。
また、買い物難民を支援する移動スーパー事業「とくし丸」も順調に事業を拡大しております。
当社は「これからの食卓、これからの畑」を理念に掲げ、食に関する社会課題をビジネスの手法で解決する事業を推進しています。