買い物難民を支援する移動スーパーとくし丸
デリシア（６５店舗）および松源（４０店舗）と新たに事業提携
オイシックス・ラ・大地と統合後、稼働台数が３年で３倍に成長し４００台突破

　オイシックス・ラ・大地株式会社（本社：東京都品川区、代表取締役社長：高島宏平、以下「オイシックス・ラ・大地」）の連結子会社である、株式会社とくし丸(本社：徳島県徳島市、代表取締役社長：住友達也、以下「とくし丸」)は、スーパー事業を展開する株式会社デリシア（長野県松本市、代表取締役社長：萩原清、以下「デリシア」）および株式会社松源（和歌山県和歌山市、代表取締役社長：桑原太郎、以下「松源」）と事業提携したことをお知らせいたします。

　地域の過疎化や核家族化などによる買い物難民は全国に825万人いると推計され大きな社会問題となっています。（2018年農水省調査）また、高齢ドライバーによる重大事故が多発している背景を受け、2018年には全国で42.1万人が運転免許を自主返納する統計も出ています。（警察庁統計）　さらに国立社会保障・人口問題研究所の調査発表によると、6年後の2025年には全都道府県で一人暮らしの世帯割合が最も大きくなり、単身世帯の高齢化も進むと推測されます。このような社会的背景や高齢者の見守りの観点から移動スーパーのニーズは高まる見込みです。

移動スーパーとくし丸とは

　移動スーパー事業を展開する株式会社とくし丸は、買い物難民を支援するため2012年に設立され、2016年5月からはオイシックス・ラ・大地の子会社となり、事業を推進しています。
　地域のスーパーマーケット（以下SM）と契約した販売パートナーと呼ばれるオーナー経営者（個人事業主）が地域の提携SMの商品を選りすぐり、400品目1200点の商品を冷蔵機能を備えた軽車両に積み込んで各エリアを巡回し商品を販売する仕組みです。
　また、地域の自治体や警察署と見守り協定を結び、お客様に病気の兆候があった場合は地域包括センターに連絡、詐欺事件を防止するなど地域の安全も見守っています。

月間流通総額8億を超え、販売パートナーの日販平均も9万超える

　2012年設立以来、地域密着型SMのご協力の元、稼働台数、流通金額共に順調に増加しました。（※右グラフ参照）
　2016年5月末で136台だった稼働数は2019年6月末時点で415台となり、約3年で3倍以上に成長しています。
　2019年5月には月間流通総額が8億を超え、113社のSMと提携し44都道府県でサービスを展開しています。（2019年6月末時点）
　流通総額の増加と共に販売パートナーの日販平均金額も9万円を超え、個人事業主でありながら安定した収入を得られる状況になっています。

＜提携SM、流通総額、稼働台数が共に増加している背景＞

（1）とくし丸本部のサポート体制の拡充（増車に向けた支援）
（2）とくし丸の認知拡大（売上実績、販売パートナーの働き方）
（3）400台の販売ノウハウ蓄積による売上増加

デリシア、松源のとくし丸事業は、甲信越（デリシア）、関西（松源）それぞれのエリアでサービスを展開していく予定です。

とくし丸は全国の買い物難民の方々に迅速にサービスをご提供するため、事業を推進してまいります。

とくし丸の販売パートナーとは

　移動スーパーとくし丸の車両を所有し、提携スーパーが取り扱う生鮮食品や生活雑貨等の移動販売を行う。
拠点となる地元スーパーの協力で、仕入れ（買取）はなく、
「販売代行」を行っていただく、という仕組み。
帰着後には商品の返品もできるため、生鮮食品のロスを心配せずに販売できる。販売エリアでの顧客開拓やノウハウなどはとくし丸本部が丁寧にサポートする。