第14回「農家(ノーカー)・オブザイヤー」
全国2,700名以上のカリスマ農家のおいしいNo.1が決定!
福島の生産者「福島わかば会」の“きゅうり”が金賞を受賞
農業従事者向けアンケートでは
「もっと市場は改革されていくべき!」69.5%、「物流費用に課題」90.1%
N-1サミット実行委員会(事務局:オイシックスドット大地株式会社内)は、本年3月5日に全国の農業者が集まるイベント「N-1サミット2018」を東京都品川区にて開催しました。
全国2,700名以上のカリスマ農家の中から最も多くの消費者に感動を与えた農家を表彰する「農家(ノーカー)・オブザイヤー」の発表・表彰式を行い、第14回目となる今回は、総勢23名のノミネート者の中から福島県の生産者団体「福島わかば会」のきゅうりが最高金賞に選ばれました。福島わかば会は、福島の野菜が思うように売れない中でも、“本当の野菜の味”にこだわり、手間をかけた「手作り野菜」を心がけ、お客様からは「味が濃い」「パリッとみずみずしく香りが豊か」といった感想が寄せられました。
銀賞には、「みつトマト」をつくる伊原 努さん(千葉県)が選ばれました。みつトマトは土ではなく、”薄い透明なフィルム”を活用し、僅かな水分だけを通す性質があるそのフィルムを活用することで、糖度の高いトマトの育成に成功しています。伊原さんは今回で8年連続入賞となります。
銅賞には、「かがやケール」をつくる小山 竜平さん(兵庫県)が選ばれました。土で育てるケールが多い中、かがやケールは水耕栽培を採用。特殊な赤と青のLEDライトの光を絶妙に調整することで、食べやすいやわらかさや味わいを実現しています。
「農家・オブザイヤー」は、消費者の「おいしい」という声を評価基準に生産農家の方々を表彰する賞で、経営や 農業技術などの観点から受賞を決定する既存の賞とは異なった独自の賞です。
また、N-1サミットでは、市場法改正や物流費用について、3月8日に行われるTPP調印式に絡めて農産品の輸出に関するアンケートを農業従事者向けに実施しました。「市場はもっと改革されていくべき」や「農産品の物流に関する課題がある」、「自分の農産物を輸出したい」といった声が多数あることが分かりました。
農家・オブザイヤー 2018 受賞者
最高金賞:福島わかば会(福島県)・・・代表商品:「きゅうり」
銀賞:伊原努(いはら つとむ)さん(千葉県)・・・代表商品:「みつトマト」
銅賞:小山竜平(こやま りゅうへい)さん(兵庫県)・・・代表商品:「かがやケール」
(左から)農家オブ・ザイヤー受賞者の伊原努さん、福島わかば会のみなさん(4名)、小山竜平さん
受賞者の商品特徴
最高金賞!福島県の生産者団体「福島わかば会」/きゅうり作り一筋50年「本当に美味しい野菜を」
・生産者:福島わかば会(福島県) / 商品名:きゅうり
<商品特徴>
今年の最高金賞(第1位)は、福島の生産者団体、福島わかば会が作る きゅうりとなりました。
福島わかば会は、東日本大震災の影響で自宅が倒壊した生産者が数多くいる中、地域の復興に協力しながら運営を続けてきました。
福島の野菜が思うように売れない中でも、手間をかけた「手作り野菜」を心がけ、「食べる人に『本当の野菜の美味しさはこれだ!』と分かってもらえるような野菜作り」を目標としています。
福島わかば会のきゅうりは味が濃く、みずみずしいというお客様の声を多数頂いています。
最高金賞:福島わかば会授賞式の様子
ころんと真っ赤な“みつトマト” / 特殊なフィルムを活用し甘いトマトを実現
・生産者:伊原 努さん(千葉県) / 商品名:みつトマト
<商品特徴>
若手生産者、伊原さんのみつトマトは、名前のとおり“みつ”のように甘いトマトで、お子さんを含む多くのお客様の心をつかみました。
ビニールハウスで作る土を使わない水耕栽培で、医療分野でも使われている特殊なフィルムを活用し、根から吸収する水分を細かく調整し制限することで、甘みやうまみが凝縮されたフルーツのようなトマトにする高い技術を持っています。
銀賞:伊原さん授賞式の様子
銅賞!おいしく食べてキレイをサポート “かがやケール” / LEDを活用した栽培で受賞
・生産者:小山竜平さん(兵庫県) / 商品名:かがやケール
<商品特徴>
ケール独特の嫌味がなく、やわらかい葉のため、サラダとして生で食べることができます。土で育てるケールが多い中、特殊な赤と青のLEDライトの光による水耕栽培によって、食べやすい柔らかさや味わいを実現し、多くのお客さまから評価されています。昨年に初ノミネート、初受賞(銀賞)をし、2年連続の受賞となりました。
銅賞:小山さん授賞式の様子
消費者の“おいしい!”が評価基準「農家・オブザイヤー」の選考方法について
「農家・オブザイヤー」は、全国2,700名以上のカリスマ農家の中から最も多くの消費者に感動を与えた農家を表彰するアワードです。
経営や農業技術などの観点から受賞者(評価)を決定するのではなく、消費者の「おいしい」という声を評価基準とする、独自の表彰制度です。2005年から開始し、今年で14回目の開催となります。各部門総勢23名のノミネート者から受賞者が選ばれました。
<選考方法について>
受賞者の決定では、より広く消費者の声を集めるために、「Oisix」「大地を守る会」に寄せられた年間を通しての消費者の声の数」に「ウェブ上での消費者投票」、「カタログでの消費者投票」数を加算し、すべての要素の合計点が高い方を受賞者とし表彰します。
(1) ノミネート農家(受賞候補者)の決定方法
年間を通じて、消費者から反響数が多かった農家を候補者として選出
(2) 受賞者の決定方法
年間消費者の声 + ウェブ、カタログによる消費者投票 = 受賞者の決定
「もっと市場は改革されていくべき!」69.5%、「物流費用に課題」90.1%
N-1サミットでは、トータライザーを使用し、ご来場頂いた農業従事者約150名を対象にみなさんにアンケートを実施しました。
質問に対する回答は以下のようになりました。
市場法改正への期待値は低く・・・さらなる改革を望む声多数
・日本の農業の未来は明るいと思う 思う→71.4% 思わない→28.6%
・現状の市場法改革により日本の農業が発展すると思う 思う→41.9% 思わない→58.1%
・もっと市場は改革されていくべきだと思う そう思う→69.5% そう思わない→29.3
TPP調印を控え、農産品の輸出への意欲がある人は50%以上
・今既に農産品を輸出している 輸出している→22.9% 輸出していない→77.1%
・(輸出していないと回答した方のうち)農産品を輸出したい 輸出したい→51.7% 輸出したくない→48.3%
農産品の物流費の課題意識が強く、9割が「課題あり」
・出荷する農産品の物流費用に関する課題を抱えている 課題がある→90.1% 課題はない→9.9%
農業界の活性化を目指す「N-1サミット」とは
「N-1サミット」は、将来の農業界を背負って立つ、自信と気概を持って農業に取り組む人たちが集い、学び、 考え、交流し、称えあう場として、農業界の活性化を目指すイベントです。
<N-1サミット2018 開催概要>
・日時: 2018年3月5日(月)13:30~18:00
・会場: 品川区立総合区民会館「きゅりあん」(東京都品川区東大井5-18-1)
・主催: N-1サミット実行委員会
※表彰式やイベントのオフィシャルフォト等の素材をご希望の際は、N-1サミット事務局までお問い合わせください。